破産申し立てをした後に呼ばれる債権者集会に参加した時の状況を事細かく記述します。これから債権者集会に行かれる方は必見!
私が破産した時のお話です。
破産申し立てをすると、裁判所の方から
債権者集会に来てくださいとの連絡が入ります。
債権者集会とは、裁判官立会の元で
破産者、債権者、管財人、破産者代理(弁護士)が集まり、
破産を決定するかどうかの集会です。
私の勝手なイメージでドラマ・リーガルハイのような重厚な
感じを想像していましたが、現実は全く違う物でした。
以下詳細を書いていきます。
債権者集会は大部屋で
私はてっきり、債権者集会は個室で警察の取り調べのようかと
考えていましたが、実際は大きな会議室のような部屋で一斉に行います。
その部屋の前にはその日の破産者一覧が記載された紙が貼られています。
私が行った日は個人と会社合わせておおよそ200名前後いました。
部屋に入り、受付をすませると中に通されます。
※イメージです。実際のこの画像の3倍以上大きい部屋でした。
部屋の奥にテーブル3台で5ブロック作られています。
テーブルには「破産者」「破産者代理」「管財人」「債権者」の札が
置かれていて、破産者は順番が呼ばれたら、そのテーブルに行くということになります。
私は10時からの集会に参加。10時になると、破産者、破産者代理、管財人、債権者が全て集まったグループから、次々に呼ばれます。そこで私は驚愕の事実を知ります。
債権者集会は流れ作業だった!
10時になり、集会が開催されて私は度肝を抜かれました。
債権者集会の時間の短さです。
私の担当管財人がなかなか来なかったため、順番が中盤ぐらいに
なっていましたが、最初の呼ばれた破産者のグループが座ったと思ったら、ものの1分ぐらいで席を立つではありませんか!!!
これには本当にびっくりしました。
1つのグループが終わると、すぐに次のグループが呼ばれ、
部屋の中はかなり慌ただしい雰囲気となります。
私の担当弁護士に話しかけると、「毎回こんな感じですよ」とのこと。
私の朝からの緊張はなんだったのだろう。
債権者は基本来ない
ようやく私の順番が来て呼ばれました。
テーブルに着くと、債権者は来ていませんでした。
債権者は企業だったわけですが、わざわざ来る会社はほとんどないようです。他のテーブルも同じように債権者は来てきませんでした。
テーブルに着くと、裁判官から「○○さんですね?」と聞かれたので、
「ハイ」と答えて、集会開始です。
裁判官が管財人と担当弁護士に破産に異議はありませんか?と聞いて
それぞれが「ありません」と答えて、あっさりと集会は終了しました。
本当に1分しか掛かりませんでした。
あっけに取られていた私に担当弁護士から
「これで終わりです。お疲れ様でした」と
声を掛けられ、現実に引き戻された私。今までの苦労がこんなあっさりと決着するのかと少々、不思議な気分になっていました。
東京地裁からの帰り道、担当弁護士が
「破産は申し立てまでが大変で、後はほとんど事務的なのですよ」と
教えてくれました。そして、担当弁護士とはそこで別れることに。
今まで書類の提出やら、管財人面談に向けての
作戦会議などなど大変にお世話になった担当弁護士との
別れは感慨深いものがありました。
私はずっと破産することに抵抗を感じていましたが、
実際に破産してみると、そこまで不自由を感じることもなく
それまでとほとんど変わらない生活を送ることができました。
(持ち家も車もなかったため)
もし、破産しようか悩まれている方は思い切って破産してみるのも手だと思います。アメリカのトランプ大統領も一度破産していますが、大統領になれたのですから!
過去をすっぱりと精算して、新しい未来に一歩踏み出してみましょう。
↓短期間にお金が必要な方はこちらがオススメ↓
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
[編集]
共通テーマ:マネー
コメント 0